コピー用紙やチラシ、新聞紙などの使い終わった紙製品は捨ててしまえばただのゴミです。しかし無料の古紙回収に出せば、立派な資源となります。最近では古紙回収が無料で行われており、集められた紙の多くは日本国内の製紙工場に運ばれたり、海外の企業に輸出されたりして再び紙製品を作るための原料として用いられます。
私たちの暮らしに欠かせないトイレットペーパーやティッシュペーパー等、多くの紙製品は木材を基にしたパルプによって作られています。しかし、無料の古紙回収によって運ばれてきた紙があれば、そのパルプの使用割合を下げて製造することができます。それだけリサイクルできる古紙というのは貴重な資源となっているのです。そのため、捨ててしまうのはあまりにもったいないことです。業者の古紙回収に出せば無料で処理することができます。業者としても、製紙メーカーが古紙を買い取ってくれますので、収入を得られます。可燃ごみとして捨てるのではなくリサイクルに回せば、依頼者にコストはかかりません。
古紙のリサイクルをすることは他にも大きなメリットがあります。それは森林資源の持続化につながっているという点です。現在世界中で森林資源は急速に減ってきています。人為的な森林伐採によって木が少なくなっている地域もたくさんあります。また、気候変動によって森林が生命活動を維持できなくなり、枯れたり砂漠化してしまった地域もあります。さらには、温暖化の影響によって大規模な森林火災も毎年見られるようになっています。今や森林資源を守り持続させていくというのは、人類全体にとって見過ごせない課題となっています。一人一人がこうした状態を改善するためにできることは小さいですが、それでも皆が資源回収に参加することによって大きな力となります。
こうした紙資源の保護は、地球温暖化を食い止めるための重要な役割を担うという事実にも注目すべきです。温暖化は地球規模で様々なマイナス作用を示していて、日本においても異常気象などの影響が明らかになっています。温暖化対策としては、化石燃料の使用を減らすことで二酸化炭素の排出量の減少につながると注目されています。しかし、それと同じくらい森林を保護することは大事なのです。なぜなら森林が二酸化炭素を吸収し、酸素を生み出すからです。古紙回収サービスを無料提供している業者は多くあるため、個々が意識していくことで地球温暖化対策にもつながります。
